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ナガト・スイート

食事処間宮。
そこは給糧艦間宮が切り盛りする食堂である。

間宮には沢山のメニューがある。
焼き魚や煮物、オムライスからハンバーグまで。
和食、洋食問わず幅広いメニューとその味が人気の秘密だ。

そんな間宮だが、昼三時時頃には甘味処間宮へと変貌する。
その名の通り、デザートを提供してくれるのだ。
その内容も、団子や饅頭、ケーキからパフェまで。
おやつを求める艦娘を和洋問わずのメニューで出迎えてくれる。

間宮は昼だけでなくおやつ時も大変なにぎわいを見せる。
艦娘たちが甘味と癒やしを求めて集うのだ。
それは提督も例外では無かった。

そして甘味処間宮では週に一度、新作デザートが発売される。
今日はその発売日である。

「長門、任務は順調か?」

「もちろんだ提督、抜かりない」

「うむ、さすが長門だ」

今日の秘書艦は長門。
彼女は凛々しく冷静な大人の艦娘だ。
もちろん秘書艦としても有能で、彼女がいる時は仕事の進みが早い。

まだ昼前であるが、大まかな仕事は片付いてしまった。
午後はのんびり出来るだろう。

「して長門よ、昼食はどうする?」

「そうだな、今日は辛いものが食べたいな」

辛いものが食べたい。
これは長門からのメッセージだ。

長門は辛いものが大の苦手である。
私も辛いものは苦手な方だ。
辛口と甘口しか無ければ迷わず甘口を選択する。

長門はそれに輪をかけた甘党だ。
中辛と甘口でも迷わず甘口を選ぶであろう。

そして「辛いものが食べたい」には「甘いものが食べたい」というメッセージが隠されている。
今日は間宮で新作デザートの発売日だ。
狙いはそれだろう。

「よし、長門よ、今日の昼食は間宮で辛口カレーにしよう」

「提督よ、分かっているではないか」

「もちろんだ」

提督と長門は、三時のおやつを食べに行く日の昼食には必ず辛口カレーを食べる。
それは周りに辛いもの好きである、というイメージを植えこむためだ。
そんな辛いもの好きの提督と長門がおやつにデザートを食べる訳がない。
そう思わせるのだ。

「よし長門よ、間宮に行くぞ!準備は良いか!」

「もちろんだ提督!ビッグ7の力、侮るなよ!」

そして二人は間宮に向かった。

「提督、長門さん、いらっしゃいませ」

間宮が出迎えてくれる。
席はほとんど埋まっている。
今日も繁盛しているようだ。

そして私達は席に付く。

「うむ、では第二水雷戦隊激辛カレーを二つ頼む」

第二水雷戦隊激辛カレー。
これは間宮カレーの中で一番の辛さを誇るメニューだ。

「あら、長門さんも同じで良いの?」

「もちろんだ、私は辛いものが好きだからな」

辛党アピールは忘れない。

「はーい、ではお待ちくださいね」

そう言って間宮は下がっていった。
そして提督はヒソヒソ声で長門に話しかける。

「長門よ、心の準備は良いか?」

「もちろんだ提督よ、この後のことを考えればこれくらい造作もない」

「うむ、さすが長門だ」
「この試練を乗り越え、共に楽園へと辿り着こう」

提督と長門は決意を固める。
楽園とはもちろん甘味処間宮のことだ。

「おまたせしましたー」

間宮がカレーを持ってくる。
芳醇でスパイシーな香り。
目が痛くなるくらい強烈だ。

「よし、早速いただこう」

そして二人はカレーを食べ始めた。
一口、また一口とカレーを口に運ぶ。
その度に大量の汗が吹き出し、滴り落ちる。

長門は涙目になりながらも順調にその量を減らしている。
私も負けてはいられない。
このカレーを制覇した暁には楽園が待っているのだから。

「ごちそうさま」

二人声を合わせる。
見事に完食したのである。

「長門よ、激辛カレーは美味しかったな」

「そうだな提督よ」
「やはりカレーは激辛に限る」

顔は真っ赤に火照り、瞳は涙で潤んでいるが、やはりアピールは忘れない。

「よし、帰ろうか……」

「提督、長門さん、またお待ちしていますねー」

間宮の声を聞きながら店を出る。
満身創痍になりながらも二人は執務室へと帰ってきた。

「提督……」

「いや、みなまで言うな、分かっている」

長門はソファーへと倒れこむ。
私も椅子へと身を委ねる。

「すまない提督、私はしばらく休ませてもらうぞ」

そう言うと長門はぴくりとも動かなくなる。
激辛カレーのダメージはかなりのものだ。

「うむ、私もそうするよ」
「まだ例の時刻まで二時間以上ある、その間に英気を養うのだ」

そう言うと提督も机に上半身を預け、動かなくなる。
そして二時間後の午後三時、提督が目覚める。

「長門、長門よ」

その声に反応して長門が目覚め、起き上がる。

「長門よ、ヨダレが垂れているぞ」

「む、すまない、見苦しいところを見せてしまった」

長門は腕でヨダレを拭き取ると、おもむろに立ち上がった。
二時間の休憩でカレーのダメージはすっかり癒えていた。

「時は来たれリ!」

提督と長門はそう宣言すると、執務室の隠し扉を開け放つ。
そこには変装セットが隠されていた。
大きめのサングラスにマスク、長いマントだ。

二人はサングラスをかけマスクをし、マントで全身を覆い隠す。
それはもちろん提督と長門であるということを隠すためだ。
二人仲良く三時のおやつを食べに来ていると知れたら提督の威厳はガタ落ちだ。
もちろん長門にも秘書艦としての立場がある。
常に緊張感を持って行動しなければならないのだ。

「長門よ、今日も完璧な変装だな」

「提督もな」

お互い変装に不備はないか確認する。
明らかに怪しいが、二人は完璧な変装だと疑わない。

「いざゆかん!楽園へ!」

二人はそう宣言すると、執務室を出る。
間宮までの道のりは裏道を使う。
なるべく人に会わないようにするためだ。

そして間宮へと辿り着く。

「いらっしゃい、お待ちしておりました」

間宮が出迎えてくれる。
そして私達は席へとついた。

「今日も新作でよろしいですか?」

「もちろんだ、二つ頼む」

迷いなく新作デザートを注文する。
二人は注文するときにメニューの内容を確認しない。
それは出てきた時の感動をより味わうためだ。

「Tよ、飲み物はどうするのだ?」

「そうだな、ちょっと渋めのものが良いな」

「ではTよ、ちょっと大人の重雷装ダージリンティーなどはどうだ?」

重雷装ダージリンティー。
これはちょっと大人のとある通り、渋みを少し強めに出した紅茶である。
甘味のお供には最適だ。

「よし、それにしよう」
「間宮、それも二つ頼む」

「はーい、ではしばらくお待ち下さいねー」

注文を取り、間宮が下がる。

「Tよ、今日も楽しみだな」

「うむ、Nよ、今日は何が出てくると思う?」

間宮ではT(提督)、N(長門)と呼び合う。
もちろん正体を隠すためだ。

「前回はチョコレート系だったから、今回はフルーツ系ではないか」

「Nよ、鋭いな、私もそう思っていた」

「さすがT、なかなかの洞察力だ」

お互い褒め合う。
この予想も楽しみの内だ。
そして二人の予想は大体的中する。
それほど間宮デザートへの思い入れが強いのだ。

「お待たせしました」

間宮がデザートを持ってくる。
予想通り、フルーツがふんだんに使われたタルトだった。

そしてタルトはホールで運ばれてきた。
普通に頼めば1/6カットなのだが、二人の場合は何も言わずともホールで出てくるのだ。

「見ろ!Tよ!このいちごを!」
「まるでルビーのようなみずみずしさではないか!」

「うむ、Nよ!このブルーベリーもなかなかだぞ!」
「まるで黒真珠の如き輝き!」

「なんと!Tよ!このグレープフルーツを見ろ!」
「まるで琥珀のような色艶!すばらしい!」

二人の賛美の声が店内に響き渡る。
もはや間宮名物と言っても過言ではない。

そして二人は食べ始めた。

「Tよ、うまい、うまいな」

長門は感動のあまり涙声になりながらもタルトを頬張る。

「うむ、Nよ、私は幸せだ」

提督の声は幸福に打ち震えている。
二人はゆっくり味わいながら徐々に平らげていく。

「Tよ……もう残り一口しかないぞ……」

悲しそうにつぶやく長門。

「心配するなNよ、私達はまだおかわりを二度残している」

「そうだな!間宮!おかわり!」

最後の一口を食べ終え、再度注文をする。

「はーい」

すぐに間宮がおかわりのタルトを持ってきた。
いつものことだ、準備していたのだろう。

二人は手を休めることなく二つ目のタルトを食べ始めた。

「Tよ、幸せだな……」
「私はこんなに幸せで良いのだろうか……」

またしても感極まった涙声でつぶやく長門。

「Nよ、それで良いのだ」
「共にこの幸せを噛み締めて生きてゆこう」

そして二つ目のタルトを食べ終える。

「Tよ、少し休憩にしないか」

「そうだなNよ、では休憩にチョコレート系でも頼もうか」

「Tよ、分かっているではないか!」
「ではこの対空射撃フォンダンショコラ集中配備はどうだ」

フォンダンショコラ集中配備。
これは名の通り、フォンダンショコラが山のように積み重なっている。

「む、前回の新作か」
「これもかなりの出来だった、よしそれにしよう!」
「間宮、集中配備を一つ頼む」

「はーい」

今日も間宮は忙しい。

「Tよ、一つで良かったのか?」

「Nよ、これは休憩だ」
「半分ずつ食べようではないか」

「そうだな、休憩ということを忘れるところだった」

これは舌休めである。
フルーツの酸味、チョコレートの苦味。
その二つを交互に食べることで、より一層その味を引き立てるのだ。

運ばれてくるフォンダンショコラ。
食べ始める提督と長門。
二人のスプーンの進む速度は衰えることを知らない。

一つのデザートを二人で食べあう。
傍から見ればまるでいちゃつく恋人同士のような光景だが、二人は気にしない。
山のように積まれたフォンダンショコラは、みるみるうちにその量を減らしていく。
そしてあっと言う間に平らげられてしまった。

「Nよ、やはりこのフォンダンショコラも素晴らしいな」
「この甘さと苦さの絶妙なバランス、サクサクした中にとろけるチョコ」
「最高の出来ではないか」

「Tよ、もちろんだ」
「それは前回証明されているだろう」

「そうだったな、感動のあまり忘れていたよ」
「しかし何度食べても感動を味わえる、やはり間宮は素晴らしい」

提督も長門も大絶賛である。
そこに間宮がやって来る。

「もう、そんなに褒めても何も出ませんよー」

手にはタルトを持っている。
まだ追加注文はしていないのだが。

一回の来店で三度新作デザートを注文する。
もはや恒例となっているため、何も言わずとも持ってくるのだ。

「そう言いつつタルトが出てきているではないか」

提督の声は期待に上ずっている。

「そうですねー」
「でも食べるのでしょう?」

間宮はニコニコしながら問いかける

「むろんだ」
「これが最後というのが口惜しい」

一回の来店につき三度の注文、これは提督と長門の決まり事だ。
食べ過ぎ防止と、品切れ防止を兼ねている。
さすがに間宮の新作を食べ尽くしてしまうのは他の艦娘に申し訳がない。

そして最後のタルトを食べ始める。

「Nよ、これが最後だ、よく味わって食べるのだぞ」

「もちろんだTよ、それに私はいつでも味わって食べている」

「そうだったな、言うまでも無いことだな」

三度目のタルトだが、食べる速度は衰えない。

「Tよ、うまいな」

「Nよ、私は今、生きていてよかったと実感している」
「おまえとこうして間宮に来れる、なんと幸福であろうか」

「Tよ、私もだ」
「いつまでも共に間宮に来ようではないか」

まるでおしどり夫婦のような会話だが、二人は気にしない。
それほどまでに感動しているのだろう。
そして二人はタルトを食べ終えた。

「Tよ……」
「おかわりは……」

長門は口惜しそうに問いかける

「Nよ、それは言わない約束だそ」

「そうだったな、すまない……」

長門は悲しそうな声で謝罪する。

「いや、構わないさ」
「それほどまでに素晴らしい甘味であったことは一目瞭然だ」
「だが、これで今日はおしまいだ」
「口惜しいのは分かるが、二人で決めたことだろう?」

「そうだなTよ、誓いを忘れてはいけないな」
「少々浮かれ過ぎているのかもしれない」
「気を引き締めなければ」

そう言うと、長門はいつもの声色に戻る。

「Tよ、そろそろ出ようではないか」
「あまり長いをしてしまっては申し訳ない」

「そうだなNよ、では帰ろう」

そう言うと二人は立ち上がる。

「間宮、ごちそうさま」
「今日の新作も絶品だったぞ」

「ありがとうございます」
「そこまで喜んで頂けると、給糧艦冥利に尽きるというものです」
「また来てくださいね、お待ちしていますー」

そして二人は間宮を出て、執務室への帰路に着いた。

「さてNよ、執務室に帰るまでが任務だ」
「気を引き締めて行くのだぞ」

「Tよ、心得ているぞ」
「よし、そこの路地裏から帰ろう」

長門は薄暗い路地裏を指さした。

「うむ、この道なら誰にも見られまい」

提督と長門は薄暗い路地裏へと消えていく。
まるで逢引のように。

そして執務室へとたどり着いた。
二人は変装を解く。

「ふぅ、やはりこの格好は疲れるな」

「Tよ、私達にも立場がある」
「それは仕方のないことだろう」

二人は提督と秘書艦である。
守らなくてはならない威厳というものがあるのだ、

「うむ、長門よ」
「ところでここはもう執務室だぞ、提督と呼ぶのだ」

「む、そうだったな、すまない提督」
「やはり気が緩んでいるのだろうか……」

長門は少し悲しそうな声でつぶやく。

「いや、問題ないさ、ここは執務室だ」
「ここなら誰の目にも触れない」
「思う存分感動を表現するとよい」

そう言うと、長門は提督へもたれかかる。
提督はそれを受け止め、抱きしめる。

「提督よ、こんなに幸せな時間は他には無い」
「あの素晴らしい甘味を毎週食べられる」
「それだけで全てのことが頑張れる気がするよ」

長門は涙ながらに感動を語る。
彼女はいつも秘書艦や旗艦を努めているため、常に気を張っている。
緊張から解放される瞬間というものは中々無いものだ。
それゆえ、その瞬間には感傷的になってしまう。

提督はそれをしっかりと受け止める。

「私も同感だ」
「辛いこともあるだろうが、二人で乗り越えて行こうではないか」

穏やかな時間が流れる。
幸せが二人を包み込んでいるかのようだ。

ガチャッ

突如執務室の扉が開いた。

「提督、少しよろしいですか?」

入ってきたのは陸奥だった。
しまった、完全に油断していた。
ここは執務室であるが、人がまったく来ない訳ではない。

「あら、あらあらあら」
「お邪魔してしまったようね、また出直すわ」

「ま、まて陸奥!」
「これは違うんだ!これは……」

長門は頬を赤らめながら必死で言い訳をする。

「別に構わないわよ?」
「二人の仲が良いのは皆分かっていることだわ」

陸奥はニコニコしながらそう答える。

「そ、それはどういう意味だ!?」

長門は軽くパニックになっているのだろう。
冷静さは感じられない。

「あら、そのままの意味よ?」

陸奥は冷静にそう答える。

「だ、だだ、だが!」
「それは提督と秘書艦としてだろう!?」

長門の声は震えている。

「もちろん、そうね」
「でも、悪いことでは無いでしょう?」
「そんなに落ち着きが無いと、色々疑っちゃうぞー?」

陸奥は少し意地悪に問いかける。

「そ、そうだが……」

「うむ、長門よ、落ち着くのだ」

提督は落ち着いた様子だ。

「陸奥よ、いったい何が望みなのだ!」
「何を、何を差し出せば良いというのだ!?」

提督は全然落ち着いていなかった。
買収する気である。

「あらあら、提督も落ち着いて下さい」
「別に私は言いふらしたりはしませんよ?」

「提督、落ち着くのだ、常に冷静であることは私達の使命ではないか」

長門はなんとか落ち着きを取り戻したようだ。
頬は紅潮したままであるが。

「うむ、すまない」
「少し感情的になっていたようだ」

提督も落ち着きを取り戻す。

「とりあえず陸奥よ、私達にやましいことは無いぞ?」

「そうだ陸奥よ、私が少し感傷的になっていただけで……」
「提督に落ち度は無いのだ」

二人は必死で言い訳する。

「そうね、分かっているわ」
「それに、別にやましいことがあってもいいじゃないの」

「そういう訳には!提督にも立場というものがあるのだ!」
「私がそれを貶めてしまうことなど許されるはずが無い……」

長門は悲しそうにそう答える。

「あらあら」
「立場とか威厳とかも大切なのかもしれないけれど、二人共もっと素直になるべきよ?」
「提督と秘書艦として立派に努めていることは皆分かっているわ」
「誰も二人の邪魔なんてしないわ」

陸奥は相変わらずニコニコしながらそう答える。

「しかし、本当にそんな意味では……」

長門は困惑している。

「あらあら、気づいていないのね」
「無理に進展させる必要も無いわ」
「少しずつ、自分の気持ちに気づいていけば良いもの」
「では私は戻るわ、お邪魔したわね」

そう言うと陸奥は去っていった。

「提督、すまなかった……」
「私が秘書艦としての立場もわきまえず……」

「いや、長門が悪い訳ではない」
「私とて気が緩んでいたことは確かだ」

二人は慰め合う。

「しかし、陸奥はどういう意味であんなことを言ったのだろうか」
「私と提督は別にそんな関係では無いというのに……」

「そうだな長門よ、私も同感だ」
「長門のことは嫌いではないが、そういった感情は……」

二人は見つめ合う。
長門は頬を赤らめ俯いてしまった。

「そういう感情は、無い、と思う……」

長門は少し恥ずかしそうにそう答える。

「私も、そうだと思う、たぶん……」

提督も照れているようだ。

二人は究極にうぶなのだ。
今まではそんな感情のことすら考えたことは無いだろう。
そこに陸奥が現れ、その感情を揺さぶっていったのだ。

「長門よ、私はおまえとならどんな関係になっても構わないと思っている」
「それほどおまえを信頼している、これは間違いの無い事実だ」

提督は真剣な眼差しで語りかける。

「提督……」
「私は、私も同じ気持ちだ」

長門も真剣な眼差しで見つめ返す。

「たとえどうなろうと、私とおまえの関係が変わることはない」
「信頼は揺らぐことが無いのだ」

提督は自信たっぷりに宣言した。

「うむ、提督よ、そう言って貰えると私も嬉しいぞ」

長門は笑顔でそう答えた。
つられて提督も笑顔になる。

「長門よ、これからも共に生きてゆこう!」

「ああ、提督、もちろんだ!」

……

こうして二人の時間は過ぎていった。
提督と長門はゆっくりと時間をかけてお互いの関係を構築するだろう。
もちろん、甘味を食べながら。
二人の情を結んだのは甘味かもしれない。
それが無ければお互いの距離はもっと遠かったであろう。

そして二人はまた間宮へと甘味を食べに行くのである。
手を取り合って。

「Nよ、何はともあれ、甘味だな!」

「Tよ、もちろん、甘味だ!」

- Fin -


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[ 2015/04/18 21:00 ] 艦これショートストーリー 短編 | TB(-) | CM(0)

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