スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。



↓押すと榛名が大丈夫になります。

人気ブログランキング
[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | TB(-) | CM(-)

がんばれ!足柄さん!2

清々しい朝、空には雲ひとつ無い青空が広がり、太陽も眩しく輝いている。
そんな爽やかな日差しの中、私は執務室で職務をこなしていた。

今日の秘書艦は足柄。
彼女はとても良くやってくれている。
が、今日も彼女はとても浮かない顔をしていた。

「ふぅ……」

彼女の唇から溜め息が漏れる。

「どうしたんだ足柄?また悩み事か?」

私はまたしても気落ちしている彼女に問いかけた。

「そうなんです、やっぱり気になって悩んでしまって……」

やはり男性から人気が無いことを気にしているのか。
一度気になってしまうと中々に忘れられないものだ。

「あまり気にしすぎるのは良くないぞ」

思い詰めると大体は良くない方向へ進む。
そんな彼女を放おっておくことはできない。

「ですが……」

なんとなく歯切れが悪い。

「もしかして、誰かに何か言われたのか?」
「もしそうなら、私が文句を言ってこよう」

誰かは判らないが許すまじ。
足柄は実に良い娘である。

「いえ、違うんです!」
「そうではないのですが……」

「自信が無いのか?」
「足柄はとても良く出来た娘だ、私が保証しよう」

何とかして彼女を元気づけたいものだ。

「提督……ありがとうございます」
「でもやっぱり、今の状況を打開したいんです!」

お、ちょっとやる気が出てきたみたいだ。

「うむ、向上心があるのは良いことだぞ」

「それで私、考えてたんです」
「第六駆逐隊の他に人気のある艦娘を!」

これは良くない流れな気がする。
しかしせっかく芽生えた彼女のやる気を削ぐ訳にはいかない。

「そ、そうか」
「それで、誰か思いついたのか?」

「はい!やはり人気の艦娘といえば島風ちゃんじゃないかと!」

「ふむ、島風か」
「確かに彼女は人気があるな」

島風の人気は高く根強い。
が、やはり求めている人気とは少し違う気がするが。

「そうなんです、それで島風ちゃんを研究してみたんです」

いったいどう研究したのか問い詰めたいところだが、ここは我慢だ。

「それで、どうだったんだ?」

「はい、今なら私、完璧に島風ちゃんを演じることができそうです!」

自信満々である。

「よし、ではやって見せてくれ!」

「任せて下さい!」

……

「ていとく、おはようございまーす!」

「うむ、おはよう足柄」

「あれー?ていとくおっそーい!」

いったい何が遅いのだろうか。

「別に私は遅刻なぞしていないぞ?」

「おっそーいー!」

私を遅いことにしたいらしい。

「足柄がいっちばんはっやーい!」
「はっやーいー!」

「……」

ひらめいた!

「足柄、ちょっと私を見下しながら言ってくれないか」

私は正座した。

「ていとくはっやーい!」

こ、これは中々に良いものだ。

「……」
「提督」

「はい……」

「提督の趣味にどうこう言うつもりはありませんが」
「それはちょっと引きます」

そうだろう。
やめておけばよかった。

「すまん、忘れてくれ」

「そういえば響ちゃんが、最近提督に高い場所に座らされると言っていましたが」
「もしかして……」

ギクッ

「そ、それは誤解だ!彼女の冷めた瞳で見下されたいというわけでは!」

足柄の視線が痛い。

「そ、それよりも島風はどうなったのだ」

話題を元に戻す。
まぁ、そらしたのは私なのだが。

「そうでした!」
「足柄、出撃しまーす!」

唐突である。

「どこに出撃するのだ?」

「出撃しまーす!」

頑なである。

「ま、まぁいい」
「さぁ、出撃したぞ」

そういうことにして話を先に勧めよう。

「20.3cm(2号)連装砲ちゃん!一緒に行くよー!」

なんだその無駄に強そうな連装砲ちゃんは。
しかも3体もいるではないか。

「私が一番?そうよね、だって速いもん!」

勝ったことになっているようだ。
しかし連装砲ちゃんまで用意してくるとは手が込んでいる。

「どうですか提督?」

「ふむ、中々完成度が高いではないか」

「そうよね!だって速いもん!」

速さは関係無いと思うぞ。

「ところで足柄」
「島風の人気の秘訣といえば、あの服装にもあると思うのだが」

島風はかなりきわどい服装をしている。
その魅力に当てられた提督達も多いと聞く。

「そ、それなのですが……」
「準備はしたんです、準備は……」

またしても歯切れが悪い。

「それなら見せてくれないか」
「せっかく準備したのだし、着ないのは勿体無いではないか」

「そ、そうですね」
「提督がそこまで言うなら着てみます」

ガサゴソ
隣の部屋で着替える音がする。

「て、ていとく……」

足柄は扉から顔だけ覗かせている。

「どうした、恥ずかしいのか?」

「はい、やっぱりこの格好は……」

そう言われると余計に気になるのが人情というものだ。

「さぁ、早くこっちに来るんだ」

「笑わないで下さいね……?」

恐る恐る部屋に入ってくる。
その姿は驚愕に値するものであった。

「ふふっ……」

思わず笑いが零れる。

「ていとく!今笑いましたよね!?」

ばれている。

「いや、そんなことはない」
「スゴクニアッテイルゾ」

「棒読みじゃないですか、だから嫌だったんです!」

足柄のスタイルはかなり良い。
島風もスタイルは良いが、凹凸は少ない。
その島風の服を足柄が着ると……

「うむ、変態だな」

「ていとくのばかー!」

足柄は泣きながら隣の部屋へ引っ込んでしまった。
元の服装に着替えた彼女が戻ってきた。

「すごい辱めを受けました……」
「私、もうお嫁に行けない……」

かなり落ち込んでいるようだ。
好奇心で着させたのはまずかったようだ。

「大丈夫だ足柄!私が嫁に貰ってやる!」

「て、ていとくっ……!?」

「はっはっは、心配はいらない!」
「だから落ち込むでないぞ!」

「も、もう……そんな冗談ばかり言って」

そう言いつつもちょっと嬉しそうだ。
なんとか元のテンションに戻せたようだ。

……

「で、どうだった足柄?」

「そうですね、やっぱり何かが違う気がします」

それはそうだろう。
むしろなぜいけると思ったのだろうか。
目の付け所がずれていると言うか何と言うか。

「うむ、まぁ焦らずゆっくり探せばいい」
「そのうち足柄に合うキャラが見つかるさ」

今のままでも十分な気がするが。

「そ、そうよね!焦ってはだめよね!」

「うむ、足柄なら大丈夫だ」

何だかんだ言いつつ彼女なら大丈夫だろう。

「ありがとう提督、元気が出たわ!」

「それは良かった、では残りの仕事を片付けてしまおう」

「わっかりましたぁ!私、足柄に任せておいて!」

こうして今日もまた彼女は笑みを取り戻した。
この平和がいつまでも続きますようにと提督は願った。
そして提督と足柄は日常へと帰っていったのである。

- Fin -


↓押すと榛名が大丈夫になります。

人気ブログランキング
[ 2015/04/04 21:00 ] 艦これショートストーリー 短編 | TB(-) | CM(0)

コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する






アクセスランキング ブログパーツ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。