スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。



↓押すと榛名が大丈夫になります。

人気ブログランキング
[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | TB(-) | CM(-)

がんばれ!足柄さん!

清々しい朝、空には雲ひとつ無い青空が広がり、太陽も眩しく輝いている。
そんな爽やかな日差しの中、私は執務室で職務をこなしていた。

今日の秘書艦は足柄。
彼女はとても良くやってくれている。
が、今日の彼女はとても浮かない顔をしていた。

「ふぅ……」

彼女の唇から溜め息が漏れる。

「どうしたんだ足柄?何か悩み事でもあるのか?」

私は珍しく気落ちしている彼女に問いかけた。

「そうなんです、最近悩んでいる事があって……」

やはり彼女は悩んでいるようだ。
一見悩みなど無さそうに見える彼女だが、悩みの一つや二つあるのだろう。

「何に悩んでいるんだ?私で良ければ聞こうじゃないか」

秘書艦の心理面を管理するのも仕事の内だ。
それに何より暗い彼女を見たくはない。

「私、人気が無いみたいなんです……」

「いったい何の人気なんだ?」

「もちろん男性からの人気です」
「やはり皆羽黒みたいな淑やかな女性が好みなんでしょうか?」

何かと思えばそんな事か。
と言えば怒られるかもしれないが。

「そんなことは無いと思うぞ」
「好みなぞは人それぞれだ」

実際足柄の人気は高い方だと思うが。

「そうでしょうか?」
「でも私は人気が無いんです……」

なぜそう思い込んでいるのか理解に苦しむ。
が、悩んでいる以上解決せねばならない。

「人気が無いなら、人気が出るようにすれば良い」

そのままである。

「確かにそうですけど、どうやって?」

そこまでは考えていなかった。
どうしたものか。

「うーむ、人気のある艦娘を真似てみるのはどうだ?」
「いわゆるリスペクトと言うやつだな」

勢いで言ってしまったが、これで良かったのかは疑問だ。

「そうですね!さすが提督、いい考えです!」
「じゃあさっそくやってみましょう!」

彼女は乗り気だった。

「それで、誰の真似をするつもりなのだ?」

「人気がある艦娘といえば、第六駆逐隊ですね!」

何故そのチョイス。

「いや、確かに人気はあるが、それでいいのか?」

彼女が求めている人気とは違う気もするが、まあ良いだろう。

「もちろんです!彼女達の人気は一二を争うほどですから!」

「第六駆と言っても4人いるぞ、誰を真似てみるのだ?」

「そうね、どうしようかしら」

……

「うーん、やはりネームシップである暁ちゃんですかね」

きわどい選択である。
まぁ物は試しと言うやつだ。

「うむ、とりあえずそれをやってみようじゃないか」

「わかりました提督!では……」

いったいどう真似るのだろうか。
これはこれで興味が湧いてきた。

「提督!ちゃんと足柄を一人前のレディーとして扱ってって言ってるでしょ!」

そうきたか。
暁と言えばレディーだが、安直すぎやしないか。

「もちろん、いつでもレディーとして扱っているぞ」

「そう言っていつも子供扱いするんだから!ぷんすか!」

ふふっ……すごい破壊力だ。
いかんいかん、笑っては駄目だ。

「そ、そうだな、気をつけるよ」

頬の筋肉よ、静まるのだ!

「こんな感じかしら?」

「うーん、何か違う気がするぞ」

「そうかしら」

……

「じゃあ次は響ちゃんよ!」

「よし、やってみるんだ」

響なら、まだマシだろう。
頬筋には優しいはずだ。

「ハラショー」
「スパスィーバ」
「ウラー!」

ただのロシア語である。

「足柄よ、それはそれで響っぽいが、違わないか?」

「そうかしら?特徴を掴んでいると思ったのに」

間違ってはいないが、間違っている。

「響と言うより、ヴェールヌイになっているぞ」

「そうね、響ちゃんは寡黙だから難しいわ」

キャラ的に足柄とは真逆だから難しいだろう。
そもそも足柄は黙っていられないのではないか。

「そうだな、さすがにキャラが違いすぎる」

「そうよね」

……

「じゃあ次は雷ちゃんね!」

「よし、トライだ!」

雷なら以外と合うかもしれない。

「司令官!元気無いわね!」

いや、元気が無かったのは君の方だが。

「私がいるじゃない!もーっと頼ってもいいのよ!」

「そうだな、足柄よろしく頼むよ」

あれ、これはこれでいける気がしてきたぞ。

「もちろんよ!司令官、私は何をすればいいの?」

「そうだな、艦隊の再編成を頼む」

「わかったわ!」

~♪~♪

あれ、なんだか楽しそうに仕事をこなしているぞ。
いや、楽しいなら良いのだが。

「できたわ司令官!」

「おお、ありがとう足柄」

「次は何?もーっと頼ってもいいのよ!」

「うむ、足柄、中々良い感じではないか」

素直な感想を述べる。
暁や響よりは合っていると思う。

「そうかしら?これで行ってみようかしら!」

「うむ、良いと思うぞ」

……

「でもせっかくだから電ちゃんもやってみようかしら」

駄目だ!それだけはダメだ!
足柄に電のキャラは色々と厳しいものがある。
しかしそうは言ってしまえば彼女を傷つけてしまう。

「う、うむ、良いのではないか」

この緊急自体を回避する術はないのか。
とりあえず深呼吸をして落ち着こう。

「司令官さん、足柄は何をすればよいのですか?」

あれ?以外と普通だ。

「そうだな、遠征を進めてくれないか」

「わかりましたなのです!」

~♪~♪

おかしい、普通だ。
これは何かの前触れに違いない。

「はわわわ!司令官さん、困ったのです!」

ふっふふふ……
これは想像以上の破壊力だ。

「ど、どうした足柄」

「遠征メンバーが一人足りないのです!」

「そ、そうか、では私が選定しよう」

「ありがとうなのです!」

落ち着け、落ち着くのだ。

「はわわわ!司令官さん!」

ふっふははっ……
足柄は完全に私の頬筋を狙っている。
さすが飢えた狼だ、容赦無いな。

「ど、どうした足柄」

「はわわわ!足柄、遠征任務を間違たのです!」

ぐっふふふふ……
これ以上はもたない、なんとかしなければ。

「も、問題無い。その編成なら成功する」

「良かったのです!ありがとうなのです!」

ここで笑ってしまっては提督としての沽券に関わる。
心を無にするのだ。

「足柄、やはり電よりは雷の方が合っていると思うぞ」

ここは話題を変えて乗り切るしかない。

「そうかしら?でも電ちゃんも楽しかったわ!」

やめて下さいお願いします。

「う、うむ、とりあえず第六駆は全員終わったな」

……

「で、どうだった足柄」

「そうですね、何かが違う気がします」

それはそうだろう。
むしろなぜいけると思ったのだろうか。

「まぁ、真似をしたからといってすぐに人気が出るわけでもないだろう」
「気長に探せばいいさ」

そう簡単に変わるものではない。
世間の評価も、自分自身も。

「そうよね、焦ってはだめよね」

「うむ、足柄なら大丈夫だ」

少し元気になったようだ。
やはり彼女に暗い雰囲気は似合わない。

「ありがとう提督、元気が出たわ!」

「それは良かった、では残りの仕事を片付けてしまおう」

「わっかりましたぁ!私、足柄に任せておいて!」

こうして彼女は笑みを取り戻した。
この平和がいつまでも続きますようにと提督は願った。
そして提督と足柄は日常へと帰っていったのである。

- Fin -


↓押すと榛名が大丈夫になります。

人気ブログランキング
[ 2015/04/01 21:00 ] 艦これショートストーリー 短編 | TB(-) | CM(2)

投稿お疲れ様です。

もうね...
第六駆逐隊って時点で危険な香りがしてましたよ(;´Д`)

それにしても提督の『やめて下さいお願いします』に、
妙な迫力を感じたのですがw

[ 2015/04/02 00:50 ] [ 編集 ]

>クマトト さん
まぜるな危険というやつですねw
はじめは足柄さんに「はわわわ」と言わせたかっただけなのですが、
せっかくなので全員分やってもらいました。

最後のやめて下さいは提督の心の叫びです。
これ以上電ちゃんを続けられたら、さしもの提督も爆笑してしまっていたことでしょう。
提督は良く耐えたと思いますw
[ 2015/04/02 19:43 ] [ 編集 ]

コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する






アクセスランキング ブログパーツ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。